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さびとるやんの取り扱いを再開しました!
★にえガレのストア
1998年に「Nie's garage」のHPを立ち上げてから、20年近くが経ちました。
この間、姿かたちを変えながら、情報発信をしてきました。
一貫するのは、「1台でも調子のよいバイクが増えてくれたらいいな。気持ちよく走るようになるといいな」という思いです。
しかし、そのために選んだ手段には、たくさんの間違いがありました。振り返ってみれば『反省』することばかりです。
「批判を礎に、考えを正当化する」行為も、たくさんある「反省」項目のひとつです。
「課題に対する改善ポイントを明確にする」といえば聞こえはいいですし、インパクトもあります。
でも、こういうやり方って、「グサっとくるけど、心地よくない」んです。
実態は伝わるかもしれませんが、意欲の萌芽にはつながらない…。むしろ、意欲をそぐだけです。
私みたいに「まずいところが見つかった。なおせば、もっとよくなるぞー。わーぃわーぃ」と思う人ばかりではないでしょうし…。
私が伝えたいのは『整備の先にはたのしいことがあるんだよ。気持ちよくなるし、疲れなくなるよ。バイクがもっとたのしいものになるよ。』なんですね。実態をお伝えすることも大切なことだと思いますが、「うげぇ」「萎えたわ」「もぅええわ」で終わってしまっては本末転倒です。
「ならばやってみるか」と行動に移していただいてこそ意味があるということです。
じゃぁ、何をすればいいのか?を必死のパッチで考えた結果、『こないしたらエエねん』を整理してみたらどうかな?と思いいたりました。
そのために、私が日頃やっていることを、整理してみました。あと、もう少し、くどい前振りにお付き合いくださいね(笑)
ざっと3つのステップがあります。
【STEP1】入手した車両の実態把握
【STEP2】一定水準にまで”とりあえず”仕上げる
【STEP3】”自分好み”に仕立てる
にえガレブログの記事の中心はSTEP3です。
なぜか?私自身の関心がもっとも高いからです。苦労も多いですが、純粋に「楽しい」からです。
ですが、
リターンライダーであったり、初心者には「興味がない訳じゃないけど、縁遠い話し」かもしれません。
それよりも「自分ののってるバイクって、結局どうなん?やばいの?やばくないの?」の方が、より感心が高いはずです。
3つのステップでいうところのSTEP1ですね。ここをクリアーしないことには、先に進めなかったりもします…。
そこで
「これくらいは気にした方がええで」カテゴリーを作ってみました。第1回目は、
車両点検のススメ!です。
ヤフオクや、販売店で買ってきた車両だけでなく、「ずっと乗ってる」車両でもやってみてください。
基本的な内容ですが、意外と「うげぇ」なところが見つかるかもしれません。ウェス片手にお掃除しながらやってみてください。
では、いってみましょ~。
(画像は”やらせ”風に撮影してます)
【空気圧】タイヤの空気圧です。こんな仰々しいものでなくてもOKです。
ホームセンターで入手できる1000円前後のものでも構いません。大切なのは「日々点検するクセ」をつけることです。

そうそう、エアバルブにひびがないかも見てくださいね。
【車軸がちゃんと締まっているか】
これもやばいのが結構あるんです。
車種によって構造が違いますが、やることはひとつ。「緩んでないかどうか」です。
<パターン1>
アクスルシャフトを締め付けた後に、クランプボルトを締め付ける構造です。

<パターン2>
ダブルナット方式です。上からかぶさっているナットにキュッと力をいれてみてください。

<パターン3>
割ピン方式です。この構造で締め忘れているものは、あまりないでしょうが。
割ピンが傷んでいないかよく見てください。何度も再利用しているなら、いい加減な作業を受けている可能性が大です。
新しいものに交換ついでに、しっかり締まっているか確認するとよいです。

<パターン4>
最後に、「セルフロックナット」仕様です。うちには該当車両がなかったので、画像がありませんが、前述の3パターンに該当せず、「ナットだけ」のものは、おそらくこれです。
緩み止め機能のついたナットを使う構造です。こいつのまずいのは「緩みは防止できる」けど「脱落は防止できない」点です。
ちゃんと締め付けられていなければ問題がないのですが、一旦緩んだり、締め付けを忘れると大変なことになります。
そして意外と緩んだり、締め付け不足の車両が少なくないのです。
ついでに、スイングアームピポットも点検してください。たまーに緩んでるものがありますので。
【ブレーキ】ちゃんと固定されているか。緩んでいたら洒落になりません。

マスターシリンダーのクランプもチェック。

レバーの遊びを確認。ここでレバーがグリップについてしまうようだとNGです。
(ご相談ください)

フロントだけじゃなくて、リヤブレーキも大切です。
フロントと違って、回り止めや位置決め機能(トルクロッドなど)のボルトもよく確認してください。

ブリードスクリューにゆるみがないか、またフルードが滲んでいないか確認してください。
あと、ゴムのキャップがついているか確認してください。ないものが多いですが、大事なパーツです。
(流用部品についての関連記事 ★
ブリードスクリューには必ずキャップをつけよう
レバーの取付け部。ナットが脱落していませんか?(時々見ます)

リヤマスターも同様です。割ピン構造のものが多いですが、割ピンがちゃんと取り付けられているか確認します。
社外品のバックステップなんかだと、ボルト&セルフロックを使っているものがありますね。これもゆるみがないか、よく見てください。
(フロントブレーキレバーも含め、ここはセルフロックナットを使うのが正解です)
【操作系】スロットルの動きを確認。スパン!スパン!と閉じるのが正解です。
また、スロットルの遊びを確認します。遊びゼロは危険ですが、(誤解を恐れずにいえば)可能な限り「少ない」のがベストです。
しかし、ガタガタな車両がめちゃくちゃ多い!!!!
とても危険なので、調整要です。ただし、「どうしてガタ(や遊び)が多くなっているのか?」を点検しないと危険なので、「やばいなぁ」と思ったらご相談ください。

クラッチの遊びを確認します。調整を間違っても、すぐに元に戻せます。
つまり、がんがんいじってOKな部分といえます。遊びを大きくしたり、小さくしたり…色々試してみると面白いですよ。

レバーといえば、ワイヤーの状態も要点検項目です。本当はスロットルワイヤーもみるとよいのですが、ちょっとハードルが高いと思いますので、せめて簡単にチェックできるクラッチだけでも確認しておきます。ここがまずければ、他もまずいと思った方がいいですね。
点検のポイントは「折れ曲がりがないか、ささくれていないか、グリースが存在するか」です。


お次はステップです。シフトペダルにガタがないか確認します。
ガタガタだと、シフトフィールが悪くなりますし、「思ったとおりに操作できず」危険です。

ついでに緩みを確認。
【チェーン(駆動系)】チェーンの状態を確認します。錆びたり、動きが悪く、自然にまっすぐにならないものは交換が必要です。
次に遊びです。シールチェーンが普及してから、外れるくらいにダルンダルンの車両を見かけなくなりました。
逆に「張りすぎ」の車輛をよくみかけます。張り過ぎると、ベアリングを痛めたり、サスペンションの動きを阻害します。リスクの高い状態です。
点検の方法です。
まず中間位置を特定します。前のスプロケットのあるところと、

後ろの車軸の距離をはかります。

画像では巻尺を使ってますが、もってなければ「ヒモ」でOKです。2点間で張ったヒモを、半分に折れば中間位置が分かります。

この車両の場合、このあたりになります。ここで張りを計測します。


<ポイント>
・ホイールを回して「一番張りが強い」ところと「弱い」ところで計測する
・指でチョンチョンと確認するだけでなく、かならず「計る」こと
・基準値の最大値側がベター
アジャスターにゆるみがないか確認します。

繰り返しとなりますが、張りすぎるくらいなら、少し遊びが多い方がよいです。
スプロケットも点検したいところですが、分解せずに確認できるのは後ろ側だけです。
やらないよりはマシなので、「手裏剣みたいに」なっていないか確認してください。
【サスペンション】油漏れや、摺動部に錆がないか確認します。

締結ボルトが緩んでいないか確認します。

リヤサスも同様に確認します。バンプラバーの有無も確認してください。
バンプラバーは機能部品なので、ないのはNGです。(ご相談ください)
バンプラバーとは、こういうのや、

こういうのです。

「一応、ついてる」場合は、棒や指でつんつんしてください。ボロっと崩れ落ちるようだとNGです。
【燃料系統】ガソリンタンク内に錆がないかを確認します。
ホースも重要です。最悪車両火災になります…。
クリップがちゃんとついているか?ホースにひび割れがないかを確認します。

なお”耐油”とうたわれたホースを燃料系統に使うのは危険です。
耐油と耐ガソリンはまるで意味が違います。かならず専用品を使いましょう。
【ボルトの緩み/固定状態】すべてを確認するのは困難ですが、せめて主要個所だけでも点検しておくとよいです。
排気系です。ぐらぐらしていないか確認します。
エキパイのところは、「締めようとおもったら、いくらでも締まる」ので、不安な方は手を出さず、ご相談ください。

ステップやハンドルです。
余談ですが、社外品の中には「製品自体に問題があるもの」が存在します。ちゃんと組んでもガタガタとかね…。
【オイルや冷却水】まずバイクの下に、油や水気が落ちていないかをチェックします。
古いバイクなんかだと、たったこれだけのことでも、意識するのとしないのとでは大違いだったりします。
点検窓のあるタイプ。車体をまっすぐにして状態をみます。ねじ込み式のキャップがゲージになっているものは「ねじ込まない状態」で点検するのが正解です。

2ストオイルは量の確認。タンク周辺は綺麗にしておくのは、2スト乗りのたしなみです(笑)

冷却水のリザーブタンクも確認してください。タンクを外さないと見れないものもあります。
外から見える&触れるものは、キャップを外して中を覗いてください。異物が浮遊している場合は、交換しておくのが吉です。
(というか、車慮を入手したらすぐに、無条件で交換しておくのがいいんですが)
【電装系】バッテリーのターミナル付近を確認します。怪しげな配線があれば、たどっておくのがよいです(怪しいと思ったら、ご相談ください)。
ついでに、ヒューズボックスの在りかと、中の状態を確認しておくことをお勧めします。

電解液の量が見えるものは、量の不足がないか確認します。
あと、バッテリーにブリーザーホースの差込口がついているものは、ホースがついているか?を確認します。
腐食性のガスが排出されるので、ホースは必須です。
すべての電装が動作することを確認します。
リヤブレーキランプの動作タイミングは調整が効く(というか調整しないといけない)ものが多いので、実際にペダルを踏んでみて確認します。

【ハーネスやケーブル類】
ネイキットタイプの場合は、ライト周辺にハーネスが集結しています。
被服に痛みがないか、よじれていないか、余計なものがついていないかを確認します。
この手のカプラーが使われていたら、要点検です。

あとはケーブル類の取り回しと傷み具合の点検です。
付け根が傷んでいるものが結構あります。(画像のものは正常です)

こうやって文字にすると長く長ーくなりますが、実際にやってみるとそれほど時間はかかりません。
各部を清掃しながらやっても1時間くらいで終わっちゃうと思います。(これで全てじゃないんですが…)
さて、この記事の中で「締める」「ゆるみがないか確認」などの記述があります。
ここで「工具持ってないんだけどなー」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。
次回は「工具」について書いてみたいと思います。
なお、
この確認項目をクリアーした=安全な車両ではありません。本当に極最小限であり、序の口です。まだまだ続きがあるわけですが、続きに進むには「工具」が必要になってきます。
しちめんどくさーい内容にはしないつもりです。「点検にも使える車載工具」を切り口に綴ってみる考えです。
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作業依頼受け付けております(^-^)/
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