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にえガレのブログ

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「Nie's garage」略して「にえガレ」のブログへようこそ!

『捉われずに拘る』をモットーにやっております。

2ストローク色がやや強そうにみえるかも知れませんが、4ストロークも含め どのようなバイクに乗っておられる方にも見ていただけるように配慮しているつもりです。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

~Nie's garage OSAKA JAPAN~

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2016.01
06
Category : DT200R / LANZA
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LANZAのオイルポンプのOHを依頼いただいたのですが、今まで分解したことがないので構造が分からないこと、単体部品の設定がありませんので、少々躊躇しました。
が、とにかくやってみて欲しいということで、やらせていただくことにしました。

15120858.jpg





単体部品の設定がなかったり、部品が販売終了になるケースは、今後も増えていくと思います。

メカニックとしては保証を担保するものがない以上、「ダメ元」を前提にせざるを得ないケースが増えてくるということです。

ダメ元前提というのは、オーナーさんにリスクを背負ってもらうやり方ですから、ちょっとどうなのよ…と思わないでもありません。
かといって、(”とても難しいところ”なのですが)「リスクを背負ってもらいたくないから、一切受けない」というのも、ちょっと違うよなとも思うんですね。

困っておられる方にとっては、(拒絶したところで)何の問題の解決にはならないからです。


まぁ、単体設定されていない部品の代用品を探したり、場合によっては一品製作すれば対応できるかもしれません。
しかし、これもコストに直結してしまいますので、結局オーナーさんの負担になります。

たかだかオイルポンプのOHに、何万円も請求なんてできないわけで…考えれば考えるほど、ため息しかでてきません(苦笑)

紋きり調の答えなどあるはずもありませんので、今後も、散々に悩まないといけないんだろうなぁと強く感じているところです。



他方、今の私にだって、オーナーさんが選択できるような複数の解決策を提案することはできるはずです。

例えば、詳しい情報を開示することです。

情報さえあれば「ご自分でやってもらう」選択もでてきます。ということで、今日の記事は、かなり気合を入れて丁寧に書いてみました。


自分でやったとしてもリスクは伴いますが、少なくとも金銭は発生しませんから。

こんなことをしたって一円の得にもならないわけですが、別の見方をすれば、たかだかこんなこと(≒情報)で、走れるはずの車両や、使えるはずの部品が延命するなら、こんなに喜ばしいことはないと思うのです。






まず樹脂のカバーを外します。

15120859.jpg


15120860.jpg




駆動ギヤは樹脂製でした。

15120861.jpg




太いピンを外します。後述しますが、ここでちょっと厄介な出来事が…。

15120862.jpg




シムが入っています。これはRZ系統と同じですね。

15120863.jpg



ここで見ていただきたいのは、穴の奥にあるピンです。
先ほどの太いピンのお尻に刺さっていました。困ったのは、穴の奥で「固定されていない」こと。こりゃ復元が大変そうです。やれやれ。




プーリーを外します。

15120865.jpg




シャフトが出てきました。オイルシールがあります。単体部品として設定されていませんので、注意深く外していきます。

15120867.jpg




このシャフト、側面にあるピンで位置決めされているようです。ピンは外から抜けませんので、シャフトを強めに引張ってみると動きました。
どうやらテーパーになっているようです。外してみるとビンゴ。助かりました。

15120874.jpg




ちょっとだけ段付き摩耗していましたので、研磨仕上げしておきました。

15120883.jpg




シャフトの反対側にある真鍮のフタも外します。

15120870.jpg




ブラインドキャップを外し、穴の奥にあったピンも無事摘出。完全にバラバラになりました。






分解してみて、LANZAのオイルポンプは「分解を想定していない」構造であることが分かりました。

唯一分解してよいのは、樹脂製のキャップのみと考えた方がよいと思います。
オイル漏れがもっとも発生しやすいのもこの部分だと思いますので、無理に分解せぬが吉です。

15120864.jpg




ご覧のように細いOリングでシールしています。

「締め付けてシール力が向上する」構造でもありませんので、すべてはこのOリングの状態(弾性)にかかっているということです。
比較的年式の新しい車両の設計は、このように新車の時はいいけれど、長く使うことは想定していないものが多いです。


ボルトの数を増やしたうえで、樹脂のキャップと本体の間にガスケットを挟む方が、よほど高耐久です。
なぜそうしないか…これは想像ですが、Oリング構造の方が生産性が高いからだと思います。

穴の開いたガスケットは位置決めを考えないといけませんが、Oリングはスルっとはめるだけですから。


安く作ることはユーザーに恩恵をもたらしますので、一概に「まずい」とはいえませんがね。
大切に長く乗りたい人には不親切な設計といえます。


さらに残念なのは、「いつかは漏れる」構造にしておきながら、このOリングも単体部品としては設定がないことです。
構造さえ分かってしまえば簡単に修理できるのに…。この点については、声を大にして「あほちゃうか」と言いたいです。


今回は、何とか合うものを見つけてきましたが、以降も手配できるかどうかは怪しげです。なんだかなぁ~。





分解を想定していない構造と書きましたが、まだ十分な説明ができていません。組立工程を見ていただくことで、ご理解いただけるとよいのですが。



ではいきます。

本体にシムと太いピンを装着します。オイルは必ず塗布!です。

15120875.jpg



樹脂の駆動ギヤを組んだのち、やじろべえのようなピン?シャフト?を挿したら、新しいOリングを組んだ樹脂のキャップを装着します。

15120876.jpg




大事なのはここからです。裏返します。奥に穴が見えますね。先ほど表側から挿した太いピンの裏側にある穴です。

15120877.jpg




あの穴に、スプリングのついた小さなピンを挿します。

15120878.jpg



補足すると、このピンは、表側にある太いピンを外した途端、行き場を失います。表側からの作業では「2度と刺さってくれない」わけです。
つまり、裏側からアクセスせざるを得ないのです。

くどいほど繰り返しますが、このオイルポンプで外してよいのは、樹脂のキャップのみです。
よほどの覚悟がなければ、太いピンを抜いちゃいけません。



続けます。穴に、先ほどの小さなピンを挿しました。

15120879.jpg




真鍮の蓋を装着します。ここにもOリングが入っています。
もしここからオイルが漏れたら、外側からコーキング剤でも塗っておけばよいと思います。安易に外しちゃだめです。

15120880.jpg




理由はこれ。この小さな樹脂の部品が、真鍮の蓋の先にあるピンに刺さるのです。
(蓋と表現しているけど、この部品の主たる機能はピンということ)

15120881.jpg




こうなります。

15120882.jpg




で、先ほどバフ仕上げしたピンの登場です。

15120883.jpg




このように樹脂の部品と嵌合します。

15120884.jpg




もう一度樹脂の部品のアップです。実はこれ「カム」なんです。

15120881.jpg




(今は指で回していますが)プーリーを駆動させると…。


これが

15120885.jpg




こうなります。

15120886.jpg



で、このカムは、先ほどの小さなピンを押したり引いたりしているわけですな。

15120878.jpg




真鍮の蓋は、外れないようにねじで固定されています。
オーナーさんが外そうとして舐めちゃってますね。構造から分かるように、ここが外れることは致命傷ですから、ねじロック剤が塗布されていても不思議ではありません。

15120888.jpg




プーリーのシャフトの位置決めピンを圧入。

15120887.jpg




ブラインドキャップを装着。

15120889.jpg





プーリーを組んだら完成です。

15120891.jpg






冒頭に書いた通り、いつも以上に長い記事になってしまいました。困っておられる方の助けになればいいのですが…。



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