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にえガレのブログ

「捉われずに拘る」をモットーにしております。

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Author:にえ
「Nie's garage」略して「にえガレ」のブログへようこそ!

『捉われずに拘る』をモットーにやっております。

2ストローク色がやや強そうにみえるかも知れませんが、4ストロークも含め どのようなバイクに乗っておられる方にも見ていただけるように配慮しているつもりです。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

~Nie's garage OSAKA JAPAN~

☆お問い合わせはこちらまで☆
niesgarage@gmail.com

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セローのボアアップに関する問い合わせを、かなりの頻度でいただきます。

まず結論から申し上げると『やめておいた方がよい』というのが私のスタンスです。

2013年11月19日に書いた記事です。
セローの都市伝説とボアアップについて考える



ボアアップによる効果を否定するわけではありません。
理屈のうえにおいても、力は増すでしょう。

じゃぁ、なぜ懐疑的なのか…。短命になるからです。


問合せで多いのは、2mmボアアップして「236cc」にするパターンです。
STD比で約6%のボアアップに相当します。

セローのノーマルシリンダーのスリーブ厚は2.8mm程度です。ボアを2mmあげると、残厚は2mmを切ります。
ペラペラとはいわないまでも、相当に薄い部類です。

残厚が薄くなるとどうなるか…。間違いなく歪みやすくなります。

また、ボーリング加工も大変になります。金属を加工したことのない方には、ピンとこないかもしれませんが、刃物をあてると、素材が逃げる=変形してしまうのです。



ちょっとここで計算タイムです。

セローのボア×ストロークは、70×58です。
スリーブ厚を2.8mmとすると、スリーブ材を管の寸法で表示すると75.6×2.8となります。

2mmボアアップした場合は、75.6×1.8になりますね。


これらを「管」とみなし、圧縮強度(管を横からつぶす方向)を計算してみました。

スリーブ用鋳鉄の機械的性質が見当たらなかったので、球状黒鉛鋳鉄の中でも強度の高いFCD800の機械的性質を用いて計算してみました。

◇FCD800の機械的性質(JIS G 5502より)
 引張強さ 800N/mm^2以上、耐力 480N/mm^2以上
◇圧縮強度の計算に必要な基準強度は、耐力をおいた
◇長さ40mmとした


計算結果です。圧縮強度=管が変形をはじめる荷重になります。

2.8mmの場合は、約250kgf
1.8mmの場合は、約100kgf


用いた数字は、すべて「仮置き」ですから、値そのものに意味はありませんので、無視してください。

ここで見て欲しいのは「倍以上に開きがある」点です。
たった1mm削っただけで「これだけ変形(歪み)に弱くなる」傾向をご理解いただけると思います。



さらに&そもそも、セローのエンジンは強い部類ではありません。

そもそもの設計にゆとりがないエンジンですし、油温を見ている限り、発熱量も多いです。
(市街地走行でも、油温は相当に上がります。長い信号待ちなどは最悪のシチュエーションです)


実際、焼き付きや抱き付きの発生事例だって多いです。

そんな強くないエンジンの、主要部材であるシリンダー(というかスリーブ)を、わざわざ弱くしてどーすんだ?って話しです。

摩擦抵抗を減じる表面処理、めっきシリンダー(後期モデルに採用)、よいオイルなどが、故障や消耗の抑制に、ある程度寄与するのは事実ですが、物理的な「変形」には抗えないのです(問題の性質が異なる)。






ある一面のパフォーマンスを向上させるのに、犠牲は付き物です。それは分かります。
しかし、何が犠牲になるのか理解せず(あるいは理解させず)、よい部分だけに着目している(させている)のは、少し違うと思うのです。



「パワーが低下したり、熱ダレがひどくなれば、またOHすればいい」

そう割り切ることができるなら、やればいいと思います。でも、私の知るところ、セロー用にでているO/Sピストンの上限は+2mmまでです。はぃ、もうボーリング代はありません。シリンダーがダメになったら、別のシリンダーを用意して、またボーリングするしかありません。

使い捨てですね。とんでもなくコストがかかります。




まだ使えそうなシリンダーから、スリーブを抜いてみたことがあります。
セローのシリンダーのスリーブを抜いてみた


熱変形を繰り返した結果、このようになります。
長きにわたってSTDサイズで使っていたものですが、それですらこの状態です。ボアを拡大し、薄くなったスリーブならどうなるか…。

少なからぬコストを投じて「リスクを買う」ようなものです。それでも、たかだか2mmのボアアップに執着しますか。


私にとっても、「ボアアップ」というのは、魅力あるフレーズです。
小さなことを積み上げて作り上げたものを、あっけなく打ち砕くほどの効果があるんですから。

でも、それって「そこそこ」の「積み増し」があればこそです。

セローにおける2mmのボアアップは、たかだか6%です。50ccだったら、53ccにしかならない計算です(笑)

車体の整備をしたり、良質な給排気系に換装する方が、よっぽど費用対効果が高いです。何より、背負うリスクが違います。
もし、セローを気に入っていて、長く乗りたいと思われるなら、ボーリング量は最低限にとどめたうえで、「当たり前のOH」を推奨いたします。



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