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にえガレのブログ

「捉われずに拘る」をモットーにしております。

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「Nie's garage」略して「にえガレ」のブログへようこそ!

『捉われずに拘る』をモットーにやっております。

2ストローク色がやや強そうにみえるかも知れませんが、4ストロークも含め どのようなバイクに乗っておられる方にも見ていただけるように配慮しているつもりです。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

~Nie's garage OSAKA JAPAN~

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2012.07
12
Category : RZ250/350
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T様よりお送りいただいたエンジンを分解しました。文面だけでは状況をお伝えしづらく、報告を兼ねて、アップさせていただきます。


届いたエンジンです。




まず、最初にメチャクチャ嬉しかったところから紹介します。

これです…。




めちゃくちゃ綺麗です!!!きっと、お送りいただく前に、綺麗にしてくださったのでしょう。
いやはや…ほんとうにありがとうございます。このようにしていただけると、何かにつけ作業がやりやすいので、本当に助かりますm(u u)m


カバー側もこんな状態です。ここは砂利がたくさんたまっているものです。うっひゃー。ほんまに嬉しいです!ありがとうございます!




細やかなご配慮に感謝しつつ、作業を進めていきます。





ここからは、事実をお伝えするのが目的ですから、淡々と状態を綴っていきます。事務的な書きぶりになりますが、ご容赦ください。


ガムテープで各部に目張りをしていただいております。非常にありがたいのですが…。オイルによって、テープの糊が溶けちゃうんです。
ウェスを巻いて、その上からテープなどで固定いただくのがベターです(^^)




あ、これは文句じゃありませんので…。これって、エンジンを長期保管するときも同じなんですね。
粘着テープの類は、パーツに直接触れないようにしておくのがベターです。

直接触れてしまう場合は、3Mのマスキングテープがお勧めです。ただし、これも搬送時のみとすべきでしょう。


カバー類にステンレス製のボルトが使われていました。固着もなくスムーズに外せるのはありがたいです。






ただ…あまり使うべきではないというのが私の考えです。すぐに緩んじゃうんですよね。
かといって、ギシギシに締め付けると、カジってしまってえらいことになります。

見た目というか嗜好もありますので、お使いになられることを否定しませんが、お使いになられる場合は、せめてねじ部の潤滑はやっておいた方がいいと思います。
とりはずしたボルトは、ほぼ乾いた状態でした。かじりがなくてよかったです。




リードバルブは合格。ん?ちょっとガスケットの状態がおかしいぞ…左右で固さが違います。座面も荒れてるなぁ…。






プラグの状態。ベチャベチャです。片方の排気温があがってなかったと伺っていましたが…これだと両方とも燃えてなかったと推測いたします。
おや…ガソリン臭い。こりゃ、オーバーフロー気味だったのかな…何れにせよ、1次圧縮室に多量のガソリンがたまっていると予想。恐らく、クランクベアリングも相当な状態でしょう。




ニュートラルスイッチのふたを外すと、スラッジまみれのオイルが堆積していました。ふたは綺麗ですから、直近で交換したと推測します。
一方、ふたが装着される側=ケース側には腐食が見られました。清掃せずに押し込んだと思われます。




手でゆっくりとクランキングしてみます。ガリガリです…。こりゃクランクベアリングは「確実」に死んでます。




SSTを使って外していきます。




この作業をやるときには、保護めがねをお忘れなく…パキーン!と飛んでくることもありますのでf(^_^;




冷却経路は、この有り様…。




どうやら、冷却水が抜け切っていないようでした。輸送時に流れなくてよかったです。




ヘッドの状態。




固着したシリンダーを引っぺがすと…。シリンダーの物凄い錆が確認されました。




下側だけじゃなく、ポート下までやられています。




うーん。あばた状=ピット状に腐食している箇所もあるので、0.25mmでは綺麗に除去しきれないかもしれません。
多少、あばたの形跡が残ってもいいなら、0.25mmもありですが…無難なのは0.50mmですね。稀少な350シリンダーですから、慎重に見極めたいと思います。


ピストンを外します。




吸気口の間が すじ状になっているのが分かるでしょうか。




両側とも同じ状況。




位置的に、ポートの際ですね。T字状のポートの先端部分とバッチリ位置があいます。ポートの際により、えぐられるような力がかかっていたことと推測されます。かなり、首を振っていたのかなぁ…。




あ、ガスケットは、相当古い時代のものでした。ただし、ガスケットの固着の程度は軽かったです。
もしかすると、古いガスケットを使っただけで、分解作業は最近行ったのかもしれません。


なお、シリンダーの固着の主因は、スタッドボルトの錆です。




こちら側もステンレスのボルトでした。1本抜け落ちていたんですけど、頭の形状が特殊なボルトなので、私のところでは調達が…。
価格は、それなりに張りますが、この機会に純正のボルトに交換されることを推奨いたします。




冷却水が抜け切っていなかったので、カバーを外すと…。できるだけ排出したいので、先に外しておきましょう。
固着率も高いので、ご自身で作業される場合は、車載状態で外すのもいいですね。




インパクトドライバでバシっ!ガスケットの固着を剥がし、ひらいてみると…。こりゃ酷い。
これだけ錆がでていて、ウォーターポンプのシールがいかれなかったのは不幸中の幸いです。




カバーを外すと、ここも古いタイプのガスケットでした。しかし、固着はありません。




いつ割れてもおかしくなさそうなフリクションプレートと、錆が発生しているプレート。交換ですね…。




クラッチハウジングは、かなりガタついていました。交換しておきたいところです(限りなく必須に近い…)。
分かりやすいようにマークをつけて撮影。






SSTを使ってハウジングを外します。普通のトルクで締まっていました。




シフトシャフトは…そろそろダメですね。交換しておいた方がいいでしょう。




ヘドロ状のスラッジが大量に堆積していました。以後、A.S.H.のGEARオイルのご使用を推奨いたします。




ここをOリングは必ず新品にしましょう。冷却水がミッションオイルに混ざりこむ原因になります。




いよいよ、ケースを分割します。えらく錆ています。




ロングブレーカーバーでエィッ!




スタットボルトとナットが、錆で同化していたせいでしょうか…スタッドごと抜けてきました。8本中4本です。




ベアリングの座面は、とも回りした形跡も少なく、良好でした。




ミッションのベアリングは完全にアウトです。回すと、ジャーーっと嫌な音を立てて回ります。
ミッションのベアリングがここまで痛んでるのは珍しいです。




ミッションのギヤも…使えないことはないけど…。ちなみに「販売終了」です。






指で示した2箇所です。




続いてクランクです。錆びています。シリンダーがあれだけ錆びていたのですから、当然といえば当然です。






ベアリングは…粉砕寸前。今、OHをご決断されて正解だったと思います。




クランクベアリングは、センターも含めて、すべてアウトです。ジャーーっと音がなるもの、ガリガリと回りたがらないものがありました。かなり酷い状態です。


1次圧縮室の底に、かなりのガソリンが堆積していました。おそらく、この状態が常態化していたのではないかと想像いたします。

エンジン状態のコンディション不良で、吸入力が低下していることも一因かも知れませんが、オーバーフローの症状がないか、キャブレター、コック、タンク内の状態を点検されることを強くお勧めします。


シフト機構の位置決めボルトが固着。よくある症状です。バイスプライヤで無事摘出。
この作業をやるときには、ケースのエッジで手を怪我しないよう、ご注意ください…。




シフトフォークもアウト。ガリガリです。




ケース内にも多量のスラッジが堆積していました。ものすごい腐敗臭です。




さてと…少しずつ手をいれていきましょう。ウォーターポンプ周辺。






裏側。ベアリングやシールの座面も腐食生成物で、非常に汚い状態でした。




磨きます。




磨いて磨きます。なんとか使えそうですね。




ヘッドとの連結部分も、この有り様です。これは交換してしまった方がいいですね。
あと、ホースも交換した方がいいです(デイトナからリプロ品がでています)。




磨くといえば、シリンダーのヘッドボルトが通る穴も錆だらけでしたので…磨きます。




クランクケースのダウエルピンの穴。腐食がみられたので、磨きます。




綺麗になりました。




クランクケースの締結ボルトの座面が、ものすごく荒れていました。というかガタガタ。




スクレーパーで修正していきます。




ケース側に残った(本来、こうなるべきですが)4本のスタッドボルトも、ねじ部分の状態が非常に悪く、再利用は不可と判断。摘出します。




また磨き作業に戻ります。ヘッドボルトの錆のせいで、ヘッド側に移ってしまった錆を磨き取ります。




ちょっと気になったのが、シリンダーの座面のうねりです。




オイルストンを軽く当てると…ご覧のとおりです。光っている部分が「凹んで」いるということです。






うーん…。とりあえず手作業で修正をしておきましたが、理想をいえば、極軽く面研したいところです。
ここを面研するのは、そこそこ大変ですが、不可能ではありません。

ポートタイミングが変わってしまいますが、ガスケットの厚みを変更すれば対応可能です。

私はわざと…ま、これはまた気が向いた時にでも。。。


クランクケースのあわせ面も確認。クランクケースはボルト穴近傍部にうねりが見られましたが、通常範囲内でした。

スクレーパーとオイルストンで修正しておきました。


あと気になったのは、オイルポンプです。他の場所がこんな状況だったので、恐る恐るみてみると、まっくろなオイルがでてきました。




上流側のオイルタンク内のオイルの状態が気がかりです。オイルタンク内のオイルを全て排出し、綺麗に洗浄されることをお勧めします。
ホース類は、問答無用で「すべて交換」です(車体側に残っているホースも、こちらで手配しておきます)。


最後にエンジンマウントです。






日頃、目立たない部品ですが非常に重要な部品です。錆びているのも問題ですが、弾性が殆どなく、機能しているとは言い難い状態です。

ここを交換することは可能ですが、部品代とは別に作業料が結構かかってしまいます。やってみないことは分かりませんが、作業料金は1万円くらいかな…。
ちゃんとした冶具を使わないと、ケースそのものが歪んでしまうことがありますので、内燃機屋さんでやってもらいます。


ざっと以上です。





これをみて、特別なことが起こっている…とは思わないでください。
ここまで不具合が出ているケースは多くはありませんが、ひとつひとつは「ありがちな不具合」だからです。

外見が綺麗でも、中がこんな状態であることは珍しくないということです。

中古車はもちろんのこと、中古エンジンもしかりです。

エンジンの調子がよくないから「載せかえる」のはお勧めではありません。載せ替えが有効なのは、「現役」車両のみだと思います。
(足回りなども然りですが)

決して安いとはいえない中古のエンジンを買って、それがダメだったら…そんなことをするより、今のエンジンをキッチリと整備する方が結果的にリーズナブルで確実なのです。


余談ですが、実は、長年 夢見てきた「ある車種」の購入を検討しています。
車両代金はかなりの金額になります。まぁ、無理をすれば何とかなるかな…。

しかし問題はその先にあります。”ちゃんと走る”状態にするのは、車両代金の倍くらいは確実にかかってしまうのです。

コンプリートマシンがそれなりの価格で売られています。上辺の内容をみると「高くない!」と思ってしまいます。
でもね、作業をしていれば、あるいは部品を交換していれば、そんな金額で収まるのは「不思議」に思えてきます。数をこなすことで安価に抑えることもできましょう。しかし、それとて限度があるはずです。

RZも、(認めたくありませんが)旧車と呼ばれて当然の年式です。車両を入手することをゴールに設定すると、あとあと苦しむことになります。

夢焦がれたRZをせっかく手にされた方に、どうせなら楽しくのってもらいたいと思うのです。本当にいいバイクですからね(^^)

そのために、自分に何ができるのか…今後も考えていきたいと思います。



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パーツの製作、加工もはじめました。高強度シャフト&ボルトのワンオフもやってます。

お気軽にお問い合わせ 下さい。

twitterやってます。出没予告など、色々ぼやいています。IDは「mapleach」。
http://twitter.com/mapleach
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Re: 冷却水漏れ

現在、コメントへの対応は休止しております。取り急ぎ、簡単に返答いたします。

> 冷却水漏れの件ですが冷却水経路のクランクケースとクランクカバーが繋がる所のクランクケース側のOリングの型番がヤマハのパーツで調べても分かりません(汗)
> 何番でしょうか? 教えて下さいませ。

パーツリストに記載あります。05:ラジエター、ホースのページです。


>
> 冷却水がクランクケースに入りクランクケースの底にある多数あるボルト部の一本からオイルと冷却水が混合した液体がタレてきます。 クランクケース内に冷却水が入ってしまうのでボルト部から漏れるのでしょうか? 

通常はたれません。たれる=本来遮断されていなければならない箇所がリークしています。

本当にボルトから滴っている、とすると冷却水が、一次圧縮室に流入したことになります。まず、この是正が必要です。

加えて、一次圧縮室とスタッドボルトのシールも抜けていることになります。

以上の状況から、腰下を分解しないと修理できないと判断いたします。

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