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今日は、いつもにも増して長文です。お付き合いいただければ幸いです。
『高強度 スイングアームピポットシャフトの開発』は、昨年のNie's garageの活動の中で、もっとも意味深いものになりました。これまで、Nie's garageでは、エンジン、車体周りの整備を主体としてきました。
また、その手法として、基本的にはノーマルの部品を用い、それらが持つポテンシャルをパフォーマンスに昇華させていくスタイルをとっていました。
しかし、この手法にも限界がみえてきました。
限界を語るにおいて、私の理想とするバイクについて、まずは書かなければなりません。
『死なないこと』 『気持ちよいこと』を追求したものが、私にとっての理想です。
メインHPの
ココにも書いていることを、部分的に転記します。
注: ( )表記部は、今回加筆
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メーカーが造りあげた車両は、完璧ではありません。
なぜか?”完成”された1つの形であることは間違いありませんが、私に取って”最良”ではないからです。
となれば、改良なのか、改造なのか、チューニングなのか…呼び方は色々あると思いますが、やはり、何らかの形で”手を加える”ことになります。
しかし、ベース車両が持つ能力を、知ってこそ”次の世界”があると考えています。まずは「基本的な整備ありき」と考えるのはそのためです。
一方で「ある固有車種の持つ性能を(それなりに)満足している」ことは重要視しません。
個々のパーツが正しく動くことが、まずは先決です。結果的に車両の特性に影響がない(≒特性劣化を感じさせない)レベルであってもです。
感覚的に、気持ちよさは足し算・引き算ではないように思います。話しが脱線しますが、その車両が持つ性能がでないからといって、高機能パーツを装着することは嫌いです。それはドーピング行為に過ぎないと思います。
その個体がもつ潜在能力を活かし、磨きこんでこそ、自然な姿といえるのではないでしょうか。全ての動きが自然であること…きっと、私が追求する「気持ちよさ」に繋がると信じています。
「自分らしく、味わい深く、対話が楽しめる」のが気持ちよさなのかな?と思っています。実は、ここ数年で好みが変わってきたのですが、意のままに動くことを、あまり重要視しなくなりました。
裏切られるのはごめんですが、意のままに動け!という考えは、相手を無視しているように思えたからです。”彼ら”にとっての自然な動作を感じ取り、対話することで「気持ちいい」付き合いができるのではないだろうかと…。”自分”そして”彼ら”にとっての違和感や不自然さを解消することが弄り手としての仕事かな? そう考えています。
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2008年2月28日に書いた、この言葉。4年経った今も、基本的には同じ想いです。
この中で私は、『その車両が持つ性能がでないからといって、高機能パーツを装着することは嫌いです。それはドーピング行為に過ぎない』と書いています。
誤解を招きそうなので、少し補足しましょう。その車両が本来持っている性能を、発揮できない状態⇒劣化した状態を誤魔化すためのドーピングはまかりならんということです。
しかし、
その車両が本来持っているであろう性能を発揮させるために、弊害になっている”限定的な部位”を、どうにかしたい…私が「ノーマルパーツ」をベースとしたやり方に「限界」を感じたのは、この部分です。(弱ったものにムチを打つ行為と、無理なく力を発揮させることの違いであり、これはドーピングとは異を呈します)
これまでも、高機能パーツを装着しなかったわけではありません。事実、ブレーキや、リヤサスペンションなどはノーマルではありません。ですが、一般的に調達できる範疇です。
私の欲しい高機能パーツは、もはや一般的に調達できるものではなくなってきましたので、私が旋盤を導入したのは、一昨年のこと。
まぁ、うちにある何れの車両よりも高い投資となりました。そして、昨年の冒頭より、
リレーションシステムや、
ダブルプロリンクの設計・製作を行いました。
しかし、この製作過程で、次なる限界を感じ始めました。
「加工設備」の不足です。
作ってみたいものがあるんだけど、うちの設備では無理…アイデアが妄想に留まってしまうので、胸の中ではモヤモヤ、ウズウズ…。
そんな折り、友達との雑談の中で、「ピポットシャフトをやってみたいんだよねぇ~」と話したところ、「使う部位は違うけど、シャフトという意味では同じ。作るチャンスがあるから、一緒にやってみる?」「えー、ほんまですか。それやったら、ちょっと俺のも作ってもらえんやろか?」なんて調子で、話しはトントン拍子に進みます。
その友達とは、皆さんもよくご存知の、まめしばさんです。
どうせやるなら、自分と同じ考えを持つ方々にも使ってもらうのもありだね!ということで、予約を受け付け…。あとは、このブログで紹介してきたとおりです。気が付けば、大変大きな話しになってしまいました。
信頼のおける人たちが、周りにいてくださることのありがたさを痛感しました。そして、私は、そんな方々のおかげで、とんでもないところに来てしまったのかも知れません(笑)。
ちょっと脱線しますが、数日前も、「俺がこんな風になっちゃったのは、にえちゃんのせいだよ」「いやいや、あれだけ刺激与えといて、ナニ言うてまんねん。コッチのセリフですわ」なんてことを2人で話していたところです。
でも、もう後には戻れないし、戻る気もありません。ここまできたら、行き着くところまで行ってしまえ!!!と居直っているところです。そして、近いうちに、また何がしかのご報告をさせてもらうことになると思います。
自分が欲しいと思ったものを設計する。加工や製作は他所で行う。
いうなれば、プロデュースとなるのでしょうか。これを、実際に展開したという意味において、『高強度 スイングアームピポットシャフトの開発』は、大きなターニングポイントになったということです。
皆さまの協力によって、高かったハードルを一気に飛び越えることになりました。
今から考えると、なんでも自分でやろうというのは驕りだったのかもしれませんね。
「お願いします(お任せします)。」と「ありがとう。」 単純な言葉の裏に、信頼関係があったからこそできたのだと思います。
一連の取組みは、皆さまの協力なくしては実現しえないものでした。素敵な皆さんに支えられて今があります。関係くださった皆さまに、改めて、お礼申し上げます。
先日、我が愛車に装着した高強度 スイングアームピポットシャフトを堪能してきました。
寒空の中ではありましたが、その絶大なる効果を確認したところです。
ごらんの様に、見た目はちっとも凄くない。
そして、離れてみたら、まるで分かりません。 イイネ!(笑)

効果を確認…の前に、何を狙って作ったのか?を再確認してみましょう。
狙いは、昨年、6月19日に書いた記事、「高強度 スイングアームピポットシャフトの開発 《予約受付中 RZ250/350用》」に書いております。
http://niegare.blog118.fc2.com/blog-entry-920.html概略を抜粋すると、車体の要はどこか?…1つはステアリングステムで、もう1つは、スイングアームピポットでしょうという内容です。
そして、スイングアームを支える軸である、スイングアームピポットシャフトは、その動きと、ピポット付近を構成する剛体としての機能が要求されます。
車体の要の、そのまた軸。この軸が弱ければ、ピポット(フレーム)が広がる力に負けてしまうし、ピポットが広がると、スイングアームが左右方向に動いてしまいます。
フレームに、しっかりとスイングアームが挟まれた状態では、シャフトへの力は”面”に対してかかるはずですが、フレームが広がり、スイングアームをしっかり挟めない状態になると、シャフトへの力は”線”になってしまいます。
線というのは極端かも知れないけど、”局部的”だということです。場所でいえば、スイングアームの端部。このような状態下でスイングアームがスムーズに動作するわけがありません。
軸としての機能が担保されないということです。
ところで、
このシャフトを高強度のものにすることで、フレームをガチガチにしたかったわけではありません。
そこが狙いではなかったということです。まず ”軸としての適切な動きを担保する”ことがありきだし、そのための強化を目的としました。フレームをガッチガチにしてしまうことで、失われるかもしれない、RZシリーズと特徴であるしなやかさ…。
ノーマルのRZの乗り味が好きな人にとって、ガッチガチになるのは不安があるはず。ですが、そういうことじゃないんだよ!ってことです。
軸というか…車体を司る中心部分にガタがでないようにし、適切な動作を確実にする”だけですから。しなやかさは損なわれないはずだと目論みました。
あと、もう1つの狙い。駆動力の確実なる伝達です。ゆっくり走ろうが、ハードに走ろうが、駆動力は掛かりますからね。
狙い・コンセプトを整理すると、
『スイングアームピポットの 軸としての機能を より確実にするため、高強度のピポットシャフトを採用し、ピポット付近の剛性を高める』という感じになるでしょうか。
また、もっと広く捉えれば、私の理想とするバイクの具現化に、必要不可欠なものだと考えました。当時の私は、こう締めくくっています。
******
私はRZの乗り味が好きですから、大きく特性を変えるつもりはありません。ノーマルの良さを活かして車体を作っています。
ですが、もう少しシャキっとして欲しいなぁ…であったり、時々みせる嫌な動きを軽減できたらいいなと考えていました。
そのために、例えばフロントのアクスルシャフトを高強度のものに変更しようか…なんてことも考えたことがあります。
ですが、順序が違うだろう!と思ったのですね。強化するなら車体の要がまずありき。そこから先の部分は、それから考えるべきではないかと。
ってなことで、スイングアームピポットシャフトの開発と相成りました。これが開発に至った経緯です。
******
そして、上で書いたとおり、
実際に乗ってみて、その絶大な効果を確認できました。ステップでも、シートでも、どこでもいいのですが、
下半身からの入力に対する車体の動きが、極めて自然になりました。
とにかく”逃げ”がないのです。なんだか今時のバイクに乗っているようです。一方、前後のタイヤは細いままですから、その独特の軽快感は損なわれるわけもないわけで…。そして、逃げの無さは、2つの恩恵をもたらしました。まず、先ほど書いた入力に対する正確さが1つ。次に旋回中の逃げが抑えられました。
前者は主に進入初期に、後者は主にクリップ以降の動きに影響します。路面温度が低かったので、
流す走りでも十分に感じました。
ハイペースであれば、さらに効果を感じることでしょう。また、アクセルをあけていったときの、”蹴りだし感”も、実に頼もしいものになりました。
(ちなみに、この特性の変化は予想以上だった)
このブログの閲覧者数は、おしなべると200数十人/日くらいでしょうか。
少なくはありませんが、多くもありませんので、
ロット制約の縛りを受けない運用の方が、皆さんにとってもよかろうと、昨年末から一品製作を前提にした運用を開始したところです。もちろん、初期型RZ用のスイングアームピポットの製作も可能です。くわしくは、コチラの記事をご参照くださいm(u u)m
http://niegare.blog118.fc2.com/blog-entry-1104.html今、オーダーいただければ、春先までの納品が可能です。何気に人気?な、初期型RZ用のスペシャルフォークスプリングとあわせて、ご検討ください。ちなみに、こんなものです。
http://niegare.blog118.fc2.com/blog-entry-1044.html「興味あり!」という方は、是非
ご一報ください。
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