FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

にえガレのブログ

「捉われずに拘る」をモットーにしております。

プロフィール

にえ

Author:にえ
「Nie's garage」略して「にえガレ」のブログへようこそ!

『捉われずに拘る』をモットーにやっております。

2ストローク色がやや強そうにみえるかも知れませんが、4ストロークも含め どのようなバイクに乗っておられる方にも見ていただけるように配慮しているつもりです。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

~Nie's garage OSAKA JAPAN~

☆お問い合わせはこちらまで☆
niesgarage@gmail.com

最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
カレンダー
12 | 2009/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2ブックマーク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2009.01
26
にほんブログ村 バイクブログ バイク カスタム・整備へ(クリックプリーズ!)
↑↑↑協力してね!ブログランキング始めました↑↑↑


数ヶ月前に組んだエンジンが出戻ってきました。

「キックがスカスカになった。異音がする。エンジンが掛からない」

という症状です。


そもそもの経緯が「バイク屋に修理を頼んだら”なおせない”と言われて断られた。なおしてもらえないか?」という依頼でした。
モノはRZ350のエンジンで、酷い焼きつきでした。ヘッドは歪み、ピストンは粉砕。コンロッドの小端が変形するほどのダメージを受けていました。といって”こういう状態だから””なおせない”と言われたわけではないんです。

”古いバイクはなおせない”


中を見て「こりゃ無理だ」と思ったならまだしも、見もせずに「なおせない」はないでしょうに…。
(後日、そのお店のHPをみると、そういう経営方針なんだと思いましたが)

なんかね…ちょっと悲しくなったんです。ならば「私がなおします。絶対なおしますから、預けて下さい」とお願いし、にえガレにやってきたのです。

そこそこ苦労はしましたが「ちゃんとなおった」ので発送したのが数ヶ月前のことです。

完成しました!の連絡もないし…心配していた矢先の「動かなくなった」という連絡でしたから、相当ビックリしました。


届いたエンジンをバラしてみると…。

まず梱包の時点でやる気が感じられません。前は木枠梱包でした。恐らく梱包費用も別途とっているのでしょう。
木枠は邪魔なだけで、さして意味をなさないので「段ボールに養生すれば十分」とお願いしたのでした。

気に入らなかったのでしょうか、箱の中に放り込んだだけって感じでした。ケアもクソもあったもんじゃありません。
持ち上げると多量のガソリンがボタボタと垂れ落ち、我が家の玄関先は腐ったガソリンまみれになってしまいました。

プラグは、普通のプラングレンチでは緩まないほどの締め付けトルクで締め付けられているし、オイルラインは引きちぎられている。
とにかく「これがプロの仕事か?」と思わされるものでした。

ヘッド、シリンダーを外すと…そこに答えはありました。

クランクケース内がガソリンで満たされています。

先ほど垂れ落ちたものを加えれば、ほぼ満室状態だったと推測されます。
これが「キックが手で降りる」原因です。

どういうことか?といいますと、RZのようなピストンリードバルブの2ストローク車の場合、

・キャブ⇒リードバルブ⇒吸気ポート⇒ピストンにあいた穴から、クランクケースの中に混合気が吸い込まれる。

・吸い込まれた混合気は、クランクケースの中で1次圧縮される。

・1次圧縮された混合気は、シリンダー横にある掃気ポートから燃焼室に入る。

・燃焼室に入った混合気は、ピストンの上昇により2次圧縮され、点火。

簡単に書くと、このように混合気は流れていきます。


ところが、今回のケースように、ガソリンが大量にクランクケースの中(1次圧縮室)に流れ込んだ…つまり、本来であればガソリンと空気が混ざった混合気が入るスペースが”液体”で満たされた状態になると、圧縮されるべき混合気が
入る余地がなくなってしまいます。
つまり、ほとんど全く2次圧縮されるものがないため、キックが手で降りる状態になるわけです。
ほぼ無潤滑ですから、異音だって出て不思議はありません。

ちなみにキャブも、こちらでザッと洗って点検(焼きつきの原因がキャブにある可能性もあったので)し、気になったことをまとめエンジンに同封したのです。

・ミキシングチャンバ内に”錆”が多数確認された。
・エアスクリューの戻し量が2回転以上と大きく外れている(PJ交換で対応すべき)
・MJが#190と、RZ350にしては小さな番手のものが入っていた。
 歪んだヘッドを面研しているので、圧縮もあがっている。もう少し大きな番手にすることを推奨

ところが、再び届いたキャブは、エアスクリューの戻し量を除き(これは私がセットした状態だった)、全くそのままでした。


”古いバイクはなおせない”

技術力だけの問題じゃないと思うんですね。
バイク屋としては効率のよい作業をしたいのかも知れません。あらかじめリスクヘッジしたい気持ちも分からなくもありません。


だけどね…ちょっとは「気にならないの?」って思うんです。

「分からない」というよりも「分かろうとすらしない」姿勢に疑問を抱いたのでした。

事前に確認したのですが、若いメカニックのようです。こんな姿勢じゃ技術力はあがらないと私は思うんです。

メカニックって技術職ですよね。次世代を担う人間が、こんな姿勢で仕事に向き合っていると”したら”(実際に話したことはないので想像に過ぎません)とても哀しいなぁ…と感じたのでした。

仕事であるかどうかとはある意味関係なく、精魂込めて組んだエンジンが、ケアもされず、トラブルを起こしたからと…あたかもごみを扱うが如く、箱に放り込まれ、何ら検証されることなくガソリンまみれで放置され(腐ってました)た姿に悔し涙が滲みました。

組んだエンジンやパーツを、その後どうされようと作業者である私の関知することでないことは重々承知していても、やはり悔しくってたまらなかった。

今の自分にできることは、できるだけ低負担で、相応の仕上がりに持っていくことなのかな?と考えています。
依頼主さんは…恐らくどこにも費用請求できないはずだからです。

やり切れません。が、こういうことも乗り越えて次に活かそうと思うのでした。

スポンサーサイト